戦争によって遺されたもの
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軍事郵便

戦地にある軍人・軍属が差し出す葉書で、無料で支給された。機密保持のため文面が検閲され、部隊に関係する事や反戦的な内容はすべて削除された。郵便は戦地の後方に設置された野戦郵便局に集められ、船舶で国内に運ばれたため、受け取るまでに相当の日数がかかった。数量的には、多くなかったが、航空機で運ばれた郵便もあった。生と死が紙一重の戦場では、家族からの手紙を読む時だけが、兵士は自分自身を取り戻すことができる時間であった。兵士は、遠く残してきた家族への想いを軍事郵便に綴り、農民兵士の多くは、農事や子どものことを慣れない筆で綴った。また激戦地の南方に赴く兵士の多くが、家族からの手紙を懐中にしのばせ、繰り返し読んだという。

軍事郵便葉書

鹿児島の部隊から妻に宛てた葉書。「詳しい内容が書けないが、元気でいる。 秋の取り入れ、子供のことを頼む」と書かれている。


軍事郵便

従軍中の息子から父に宛てた手紙。父からの便りで、米の出来が良いことを 知り喜んでいることがわかる。


軍事郵便葉書

満州の部隊にいる兵士から娘に宛てたハガキ。 娘を想う気持ちが挿絵に表れている。


慰問文

国内の小学校3年生の児童から、戦地の兵士に届いた慰問葉書。


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