昭和16年(1941)12月7日、ハワイ真珠湾攻撃に出撃する前日に書いた「戦場ニ臨ミテ」。 「我は、再び生を得て帰還せじと、ここに頭髪を残す」とある。
妻に宛てたもので、戦死後の妻を案ずる気持ちが述べられている。 最終行の「胸の中が熱い血管の為字が書けぬ」が印象的である。